歯科技工士不足

11月17日の四国羅針盤という番組で歯科技工士が不足しているという特集がされていました。歯科技工士というのは歯科医院で取った歯の型を元にして入れ歯や詰め物、かぶせを作ってくれる人達のことで、歯科治療とは切っても切れないとても重要な仕事を担ってくれています。

あまり表舞台に登場することはありませんが、歯科技工士が不足してしまうと型を取ってから歯が入るまでの間隔が長くなってしまったり、という問題が起こってしまうと述べられていました。その対策としてこの業界でもデジタル化、技工士の仕事量を減らせるような機械の開発の波は起こっており、パソコン上で人工の歯のデザインをして機械が削り出すというのが次の時代の主流となる流れにあります。

その反面、徳島の歯科技工士の養成学校で定員20人のところ6人しか学生がいないなど、事態は深刻です。歯科技工士が減っている原因の1つに政府が定めた保険の診療報酬が低すぎるというのもあります。歯科技工士は保険請求された診療報酬を直接貰い受けるわけではありません。診療報酬を受け取るのはあくまで歯科医院で、その歯科医院から技工料金として自分の報酬を受け取るようになります。このときの技工料金を保険の診療報酬を考慮に入れつつ設定しなければ、歯科医院の利益が無くなってしまい、今度は歯科医院が立ち行かなくなってしまいますので、高い技工料を設定すると取引してもらえなくなってしまうのです。ですから診療報酬によって歯科技工士の取り分も変わってくるということです。

 

番組の中でも夜中の2時まで仕事を続けている技工士さんの姿が映っていました。技工士の取り分が少ないと先にあったデジタル化、機械化に必要な投資もしにくくなり、どんどん技工士不足の悪循環に入っていってしまう、という構図になっています。
対策としては、

・診療報酬の改善。
・技工士の仕事量を減らせるようなデジタル化、機械化。
・歯科技工士という職業の啓蒙。
・虫歯になったり歯を失わないようにする。

などが考えられるでしょうか。

一般の方にはあまり縁の無い話のように聞こえるかもしれませんが、歯科診療が抱える慢性的な問題の一つで、これからは引く手数多の職業になると思われます。そしてこれを読んで歯科技工士を志す人が一人でも増えたりしてくれると幸いです。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中