摂食嚥下機能訓練

摂食嚥下とはcherry

摂食嚥下とは食べ物を口からとりこみ、飲み込むまでの一連の動作を指します。健康な人にはあまりにも当然のこと過ぎて想像しにくいことかもしれません。しかし摂食嚥下はとても難しく、それぞれの器官がタイミングを合わせ、十分なはたらきをしているからこそ成せることなのです。人体はそんな難しいことをあたかも当然のようにやってのけているのですから、驚かずにはいられません。医学的には「先行期」「準備期」「口腔期」「咽頭期」「食道期」と5段階に分けられ、それぞれの段階で複数の器官による複雑でダイナミックな共同作業が行われているのです。

ここではその詳細までは触れませんが、そのどこかに狂いが生じてしまうと、摂食嚥下障害ということになってしまいます。例えば、口腔乾燥により飲み込みにくくなっているとか、脳血管障害により飲み込むタイミングがどうしてもずれてしまうとか、飲み込みに必要な筋肉が弱っているなどなど人それぞれの様相を呈します。歯科的には、歯が痛い、入れ歯が不安定で噛みにくいので食欲が落ちていたりということもあります。

広い意味では摂食嚥下障害は食べるときの姿勢、周囲の環境、介助者の介助能力、食形態etc・・・・などあらゆる要素が絡んできますので、それらのことも考慮して診断していかなければなりません。

例えば、ソファーで食事をしていて摂食嚥下障害の症状が出ている人をいわゆるダイニングチェアで正しい姿勢で食事を取ってもらうようにすると普通に食事できたりとか、一口量が多すぎるとか、スプーンの差し出し方が不適切なため食べにくかったり、少し認知症のある方がグループホームなどでは食が進まないのを、横に衝立を立て自分だけの空間を作って食事に集中できるようにしてあげると食べれるようになったり、ということもあります。

どこに問題があるのかを見つけて少しずつリハビリや環境改善に取り組んでいきます。ここであらゆる職種からのアプローチが重要になってきて、歯科からだけではアプローチしにくい問題、見つけにくい問題というのもあります。逆に他の職種の方から見ると難しいけど、歯科からは簡単な問題だったりということもありますので、少なくともケアマネージャさんを通じた連携というのが必要です。医師、ヘルパー、言語聴覚士、理学療法士、耳鼻科、歯科、ケアマネージャ、ご家族、ご本人、あらゆる人の協力が必要です。

口腔乾燥で喋りにくく、飲み込みにくなった人がいたとします。これを他の職種からは胃ろうを勧められたりすることがありますが、歯科から口腔乾燥にアプローチすることで口数が増え、食事もできるようになるということは珍しいことでもありません。

食べることは人間にとって根源的な欲求であると同時に楽しみです。
この楽しみを失ってしまうことは本当に悲しいことです。
私たちはその楽しみを守るお手伝いをさせていただいております。

 

また、当院はコンソーシアム徳島という栄養ケアサポートチームにも参加しており、高齢者の低栄養による筋力、回復力、気力の喪失を未然に防ぐよう取り組んでおります。高齢者の方が食事の量が減ったり、体重が減ってきたなどの変化に気付いているけど、相談するところがわからない、などのお悩みもどうぞご相談ください。

 

 

 

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中